OpenAIの活用について②

前回の記事を書いた後、OpenAIの開発者の記事を見つけたので備忘録的に記しておく。

wired.jp

 

ところで次はAIが微妙な情報を出力している例を出しておこう。

 

質問:

関羽について三国志演義と正史の相違について踏まえつつ詳しく解説してください。

 

回答:

関羽(かんう)は、中国の三国時代に活躍した武将の一人であり、劉備(りゅうび)の重要な部下でした。三国志演義と正史の両方で、彼は非常に有名な武将であり、特に勇猛な戦士として知られています。以下では、三国志演義と正史の関羽の描写について比較してみましょう。

まず、三国志演義では、関羽は非常に勇猛な武将として描かれています。物語では、彼は長刀(ちょうとう)を持ち、赤兎馬(せきとば)という非常に速い馬に乗っていることが多く、多くの戦いで活躍します。また、彼は忠義の士として描かれ、劉備に忠誠を誓い、その死後はその子の劉禅(りゅうせん)を守ることに努めます。物語の中では、彼の最も有名な行為は、赤壁の戦い孫権(そんけん)と戦うことであり、彼は孫権の将軍呂蒙(りょもう)を倒し、その武勇を見せました。また、彼は黄忠(こうちゅう)とともに五丈原(ごしょうげん)で敵軍に捕まり、斬首されるという有名なエピソードもあります。

一方、正史では、関羽は同じく勇猛な武将でありますが、三国志演義の描写ほど異常な武勇や忠誠心を持っているわけではありません。正史の中で彼の最も有名な業績は、荊州攻略のための戦いであり、彼はその功績により、荊州刺史に任命されました。また、曹操(そうそう)が彼を脅かすために人質に取った際には、自分の命を劉備に託すように伝えましたが、その後、彼は曹操に反乱を起こしたことで処刑されました。正史の中では、彼が五丈原で斬首されたという話はありません。

以上のように、三国志演義と正史では、関羽の描写に違いがあります。三国志演義では、彼は勇猛さや忠誠心を強調され、物語の中で重要な役割を果たします。一方、正史では、彼の武勇や忠誠心は同様に評価されていますが、物語的な演出は少なく、実際の歴史的事実に近い描写がされています。

また、三国志演義では、関羽は華麗なイメージで描かれ、赤兎馬や長刀、青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)といった彼の象徴的な武器や乗り物が描写されています。これに対して、正史では、彼がどのような武器を使っていたかや、どのような馬に乗っていたかといったことは記述されていません。

最後に、関羽が斬首されたという話については、三国志演義の中で有名なエピソードですが、実際には正史には記述がありません。ただし、関羽が反乱を起こして曹操に処刑されたというのは、正史の記録に残されている事実です。

以上のように、三国志演義と正史では、関羽の描写に違いがあります。三国志演義では、彼は勇猛な武将として英雄的に描かれ、物語の中で重要な役割を果たします。一方、正史では、彼もまた勇猛な武将であり、実際の歴史的事実に近い描写がされています。

 

 

さて、いかがでしょうか?

色々ツッコミどころが満載なのがお分かりになるでしょうか。

重要なキーワードは色々出てくるものの、その整合性には?マークが頻出するのを三国志の中級者以上の知識がある方ならお分かりになると思います。

 

関羽孫権と事を構えるのは赤壁の戦いではない。

五丈原で死亡するのは諸葛亮である。関羽の死亡は樊城の戦いの後。

関羽劉備よりも先に亡くなっている。これは演義も正史も同様。

‥etc

 

このように、 AI の回答は割と不安定なのは否めないという例示となりました。