2023-04-23

OpenAIの活用について②

前回の記事を書いた後、OpenAIの開発者の記事を見つけたので備忘録的に記しておく。

ところで次はAIが微妙な情報を出力している例を出しておこう。

質問：

関羽について三国志演義と正史の相違について踏まえつつ詳しく解説してください。

回答：

関羽（かんう）は、中国の三国時代に活躍した武将の一人であり、劉備（りゅうび）の重要な部下でした。三国志演義と正史の両方で、彼は非常に有名な武将であり、特に勇猛な戦士として知られています。以下では、三国志演義と正史の関羽の描写について比較してみましょう。

まず、三国志演義では、関羽は非常に勇猛な武将として描かれています。物語では、彼は長刀（ちょうとう）を持ち、赤兎馬（せきとば）という非常に速い馬に乗っていることが多く、多くの戦いで活躍します。また、彼は忠義の士として描かれ、劉備に忠誠を誓い、その死後はその子の劉禅（りゅうせん）を守ることに努めます。物語の中では、彼の最も有名な行為は、赤壁の戦いで孫権（そんけん）と戦うことであり、彼は孫権の将軍呂蒙（りょもう）を倒し、その武勇を見せました。また、彼は黄忠（こうちゅう）とともに五丈原（ごしょうげん）で敵軍に捕まり、斬首されるという有名なエピソードもあります。

一方、正史では、関羽は同じく勇猛な武将でありますが、三国志演義の描写ほど異常な武勇や忠誠心を持っているわけではありません。正史の中で彼の最も有名な業績は、荊州攻略のための戦いであり、彼はその功績により、荊州刺史に任命されました。また、曹操（そうそう）が彼を脅かすために人質に取った際には、自分の命を劉備に託すように伝えましたが、その後、彼は曹操に反乱を起こしたことで処刑されました。正史の中では、彼が五丈原で斬首されたという話はありません。

以上のように、三国志演義と正史では、関羽の描写に違いがあります。三国志演義では、彼は勇猛さや忠誠心を強調され、物語の中で重要な役割を果たします。一方、正史では、彼の武勇や忠誠心は同様に評価されていますが、物語的な演出は少なく、実際の歴史的事実に近い描写がされています。

また、三国志演義では、関羽は華麗なイメージで描かれ、赤兎馬や長刀、青龍偃月刀（せいりゅうえんげつとう）といった彼の象徴的な武器や乗り物が描写されています。これに対して、正史では、彼がどのような武器を使っていたかや、どのような馬に乗っていたかといったことは記述されていません。

最後に、関羽が斬首されたという話については、三国志演義の中で有名なエピソードですが、実際には正史には記述がありません。ただし、関羽が反乱を起こして曹操に処刑されたというのは、正史の記録に残されている事実です。

以上のように、三国志演義と正史では、関羽の描写に違いがあります。三国志演義では、彼は勇猛な武将として英雄的に描かれ、物語の中で重要な役割を果たします。一方、正史では、彼もまた勇猛な武将であり、実際の歴史的事実に近い描写がされています。

さて、いかがでしょうか？

色々ツッコミどころが満載なのがお分かりになるでしょうか。

重要なキーワードは色々出てくるものの、その整合性には？マークが頻出するのを三国志の中級者以上の知識がある方ならお分かりになると思います。

①関羽が孫権と事を構えるのは赤壁の戦いではない。

②五丈原で死亡するのは諸葛亮である。関羽の死亡は樊城の戦いの後。

③関羽は劉備よりも先に亡くなっている。これは演義も正史も同様。

‥etc

このように、　AI の回答は割と不安定なのは否めないという例示となりました。

2023-04-23

OpenAIの活用について①

急激な進化を遂げている AI

急激に知名度を伸ばしているChatGPTだが、活用分野によって情報精度に違いがあるようだ。

色々と試してみた結果、出力する文章は自然な言語なものの、結構な割合で誤った情報を自信満々に出力するケースが見受けられ、信頼性には疑問符がつく。

あまり詳しくない分野では、間違っている部分に気づかないかもしれない。

そこで、タグをつけて詳しい人に修正のコメントをつけてもらう実験をしてみようと考えてみた。

もし趣旨に賛同できるかたはご協力お願いします。

質問：

　コロナウイルスのワクチンに対する効果の詳細なデータとともに国ごとの政策とその効果を総括してください。

回答：

　このような広範なトピックについて正確な情報を提供するためには、常に最新の情報を入手する必要があります。私が持っている情報のカットオフは2021年9月であることをご了承ください。また、私はAIモデルであり、医療専門家ではありません。したがって、この回答は情報提供のみを目的としています。

まず、COVID-19ワクチンに関する一般的な情報から始めましょう。現在、世界中で使用されているCOVID-19ワクチンには、主に以下の4種類があります。

mRNAワクチン（例：Pfizer-BioNTech、Moderna）
ベクターワクチン（例：AstraZeneca、Johnson & Johnson）
タンパク質サブユニットワクチン（例：Novavax）
ウイルス様粒子ワクチン（例：Sinovac、Sinopharm）

これらのワクチンは、COVID-19ウイルスの特定の部分を含む蛋白質、またはコードされたmRNAを注入することによって、免疫系を刺激して、COVID-19に対する免疫力を高めることを目的としています。

ワクチンは、世界中でCOVID-19感染症の蔓延を防止するために重要な役割を果たしています。現在、多くの国々がCOVID-19ワクチン接種計画を実施していますが、国ごとの政策や効果については異なる結果が出ています。以下は、いくつかの主要な国の政策と効果の概要です。

アメリカ合衆国

　アメリカ合衆国では、ワクチン接種の対象者は65歳以上、医療従事者、教育従事者、および肥満などの基礎疾患を持つ人々が含まれます。2021年5月には、12歳以上のすべての人々がワクチン接種対象になりました。米国では、Pfizer-BioNTech、Moderna、およびJohnson & JohnsonのCOVID-19ワクチンが承認されています。2021年9月現在、約180,000,000人が完全なワクチン接種を受け、COVID-19による死亡者数は減少しています。

イギリス

　イギリスでは、COVID-19ワクチン接種は年齢や健康状態に関係なく、16歳以上のすべての人々が対象となっています。イギリスでは、AstraZeneca、Pfizer-BioNTech、およびModernaのCOVID-19ワクチンが承認されています。2021年9月現在、約8,000万回のワクチン接種が行われ、COVID-19による死亡者数が減少しています。

日本

　日本では、高齢者、医療従事者、および基礎疾患を持つ人々がワクチン接種の最初の対象となっています。2021年9月現在、日本ではPfizer-BioNTech、モデルナ、アストラゼネカ、およびJanssenのCOVID-19ワクチンが承認されています。日本では、ワクチン接種の進捗についてはまだデータが限られていますが、接種が増加するにつれてCOVID-19による死亡者数が減少することが期待されています。

インド

　インドでは、COVID-19ワクチン接種の優先順位は高齢者、医療従事者、教育従事者、軍人、そして基礎疾患を持つ人々に与えられています。2021年9月現在、インドではCovishield、Covaxin、およびSputnik VのCOVID-19ワクチンが承認されています。インドはCOVID-19の流行に特に悩まされており、一時期は新規感染者数が最も多い国の1つでしたが、ワクチン接種が進むにつれて、COVID-19の影響が少しずつ減少しています。

以上は、COVID-19ワクチン接種の進捗状況と各国の政策の一般的な概要です。しかし、注意すべき点として、COVID-19の流行は引き続き進行中であり、各国の政策やワクチンの効果に関する情報は常に変化する可能性があることを忘れないでください。最新の情報については、公式の政府機関や医療専門家に相談することをお勧めします。

さて、どうでしょう？

医療情報だということでAIの回答も誠実な回答を意識しているようですね。

科学的な知識は、AIに学習させている情報も高度なもので、医療関係の専門家でないと間違いがあっても指摘するのは難しいように感じます。